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青森県板金工業組合

不動と龍王

作: 北村 明




 不動明王は「心の中の悪へ怒りを向けて諫める」と言う、明王の功徳を最もよく表している仏である。
 怒りの顔に鋭い剣を持つ勇猛な姿をしているが、本当の怒りは人間の心の汚れに向けられている。
 一方、龍王は水中に住み、雲を呼び雨を降らす力を持つと信じられ、釈尊の説法を聞きに来た八大龍王は、釈迦如来の待者となっている。
 一夜明けたら、世の中がすっかり変わっていたとしても不思議でない現代。
 どこか違う、何かが狂っている。
 人間の心に不動明王と龍王が、怒りの顔で問いかけている。
 観る人、一人ひとりが何かを感じてほしい。


≪ 私たちのねぶた自主製作実行委員会 2003年の大型ねぶた紹介 に組・東芝 ≫
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