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私たちのねぶた自主製作実行委員会

「鍾馗」端午の節句の鬼退治

作: 相馬寿朗と私たち一同




 中国・唐の時代の皇帝・玄宗が熱病に侵され床に伏せていた所、夢に小鬼が現れ悪戯をしてまわるが、大鬼が現れて小鬼を退治してしまう。玄宗が正体を尋ね ると「自分は鍾馗。官吏になるために科挙(試験)を受けたが落第した為それを恥じて自ら命を絶ったが高祖皇帝が手厚く葬ってくれたので、その恩に報いる為 にやってきた。」と告げた。
 夢から覚めた玄宗は病が治っていることに気付き、絵師を呼び鍾馗の姿を絵に書かせた。そして玄宗は鍾馗を神として祀る事にした。以来中国では学業成就・疫病除けの神として信仰される様になった。
 日本では江戸時代から端午の節句に子供を病魔から守り、頭が良くなりますようにとの願いを込め、鍾馗を五月人形や幟にして鯉のぼりと一緒に飾り子供の成 長を願うものとなった。鯉のぼりは天の神から見て「我が家に男子が誕生したので守って下さい」という目印として、五色の吹流しは古代中国の陰陽五行説から の魔除けとして飾る風習が出来たのである。
 このねぶたは、幟に描かれた鍾馗が抜け出し、鯉のぼりに隠れる小鬼を退治する場面を表現しているものであり、未来を担う子供達の健やかな成長を願うものである。


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