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ねぶた愛好会

三国志

作: 諏訪 慎




中国、三国時代の豪勇、張飛(ちょうひ)は、桃園(とうえん)の誓い以来、関羽(かんう)とともに劉備(りゅうび)のもとでたたかう。馬超(ばちょう)漢中(かんちゅう)張魯(ちょうろ)のもとに身を寄せていた。その頃、(しょく)劉璋(りゅうしょう)は劉備に攻められ、張魯に援軍を求めてきた。馬超が蜀の援軍として名乗りをあげ、戦場に駆けつけた。

馬超は「この馬超に恐れをなしたか」とののしった。その挑発に、張飛はがまんできず飛び出し、とうとう一騎打ちになった。二人の戦いは、まさに雲を呼び風を起こす竜虎の戦いであった。両軍はかたずをのんでなりゆきを見守ったが、二人の勝負はいっこうにつかず、日が沈んでも勝負はつかなかった。

張飛は「暗くては一騎打ちもできまい。この続きは明日まであずけた。」と言うが、馬超はかがり火をたかせて、あくまでも勝負をいどむ。かがり火の中で二人は戦いつづけた。とうとう劉備が中に入り、戦いは引き分けに終わった。

このねぶたは、三国志勇者たちの血闘の名場面である。


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