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ねぶた愛好会

土蜘蛛(つちぐも)

作: 諏訪 慎




 源頼光が病で床に伏していたところ、突然、身の丈七尺あまりの怪僧が現れ、縄を放って頼光を絡めとろうとした。頼光が病床にもかかわらず名刀「膝丸」で斬りつけると、僧は蜘蛛の糸を投げつけ、逃げ去った。

 翌日、頼光が四天王に命じて僧の血痕を追うと、古塚にたどり着き、中から全長四尺の巨大な蜘蛛が姿を見せ、糸を繰り出し抵抗するが斬り伏せられてしまう。蜘蛛の腹からは、無数の髑髏が出てきた。

 頼光の病はその後すぐに回復し、土蜘蛛を討った膝丸は、以後「蜘蛛切り」と呼ばれるようになった。


≪ サンロード青森 2019年の大型ねぶた紹介 青森菱友会 ≫
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