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あおもり市民ねぶた実行委員会

鍾馗

作: 白鳥 芳生




 中国・唐の六代皇帝玄宗(こうていげんそう)が熱病に罹(かか)った時夢の中に小さい鬼が現れ、楊貴妃(ようきひ)の紫香襄(しこうじょう)と皇帝の玉笛(ぎょくしょう)を盗み逃げようとすると、大きな鬼が出てきて、これを捕らえて殺してしまった。
 そこで、皇帝が大きな鬼に「お前は何者である」と尋ねると、「私は終南山(しゅうなんざん)の鍾馗(しょうき)であるが、昔科挙(かきょ)の試験に落ち自殺した時、大変丁寧に葬(ほうむ)られたので、その恩を感じて天下の災いを除く誓いを立てたのです」と答えた。
 皇帝が夢から覚めると熱病は治っていた。
 以来、鍾馗は中国の魔除けの神様と言われるようになった。
 このねぶたは、逃げようとする小鬼(しょうおに)[病魔]を捕らえる場面を再現したものである。


≪ 消防第二分団・アサヒビール 2004年の大型ねぶた紹介 JRねぶた実行委員会 ≫
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