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私たちのねぶた自主製作実行委員会

封神演義

作: 私たち一同




 紀元前十一世紀、神仙の教主達は、仙人達が千五百年に一度殺戒(さっかい)を犯(おか)す「天数(てんすう)」の定めを知り、これを殷(いん)王朝から 周(しゅう)王朝への交代の戦いに重ね、闡教(せんきょう)・截教(せっきょう)・人道(じんどう)から三百六十五の神を生み出す事を決定していた。その 時、姜子牙(きょうしが)[太公望呂尚(たいこうぼうりょしょう)]は周を助け宰相(さいしょう)となり神仙の教主らの代理として神を封ずる「封神」の儀 式を行う事が運命づけられていた。
 殷(いん)の紂王(ちゅうおう)は宰相の商容(しょうよう)の勧(すす)めにより女媧(じょか)[神話中の女帝]神廟(しんびょう)に詣(もう)でた時、神像の美しさに対し淫(みだ)らな詩(うた)を壁(かべ)に書きつけて去る。女媧は その詩を見て怒り、千年狐狸(せんねんこり)の精(せい)ら三妖(さんよう)に紂王(ちゅうおう)をそそのかして殷(いん)王朝を破滅(はめつ)させる事 を命ずる。その後、千年狐狸(こり)の精により身体を乗っ取られた妲己(だっき)の妖艶(ようえん)な美と陰謀(いんぼう)により紂王は亡国(ぼうこく) への道を突(つ)き進むことになる。それを知らぬ太師(たいし)の聞仲(ぶんちゅう)は殷(いん)王朝を守ろうとして黒麒麟(こくきりん)に乗り姫発(き はつ)[周の武王(ぶおう)]や姜子牙らの守る西岐城(せいきじょう)へと攻(せ)め寄せる。しかし逆に蓮花(れんげ)の化身(けしん)である那咤(な た)が風火輪(ふうかりん)を踏(ふ)み火尖鎗(かせんそう)を構(かま)えて奇襲(きしゅう)をかけて聞太師(ぶんたいし)ら殷の軍営を襲撃(しゅうげ き)すると、これにより双方(そうほう)道術(どうじゅつ)や妖術(ようじゅつ)の限りを尽(つく)し争(あらそ)って行く事になる。そして次々と加勢に 来る截教(せっきょう)の仙人や殷の軍を、闡教(せんきょう)の仙人らの力を借りて次々と打ち破って行く周の軍は、ついに国を平定する事となり、そのあと 姜子牙は封神の儀式を行う事となる。


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