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サンロード青森

御陣乗太鼓

作: 千葉 作龍





 天正4年(西暦1576年)越後の上杉謙信は、奥能登の要害の地・輪島を手に入れるべく侵攻した。
 しかし、輪島の村人たちは屈強な上杉軍にかなうはずもない。
 そこで村人たちは、奇策を講じ抵抗することとした。
 それは、鬼面をかぶり夜陰に乗じて陣太鼓を打ち鳴らしながら敵陣に必死の斬り込みをするというものであった。
 不意を突かれた上杉勢は、凄まじい太鼓の音と奇怪な鬼面の夜襲に肝をつぶし、我先へと敗走した。
 村人たちは、この勝利を奥津姫神の御加護と崇め、以来毎年奥津姫神社の大祭(名舟大祭)に鬼面をかぶり、太鼓を打ち鳴らす習わしとなったという。
 今もなお、輪島に伝わる「御陣乗太鼓」である。


≪ 青森市役所ねぶた実行委員会 2005年の大型ねぶた紹介 青森自衛隊ねぶた協賛会 ≫
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