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NTTグループねぶた

鍾馗・邪気を誅す

作: 内山 龍星




 中国の玄宗皇帝は病に伏してある夜悪夢をみた。小鬼が現れ、日ごろ大切にしている香を盗んだり玉笛を吹いて騒いでは悩ましていた。
 玄宗が下臣を呼ぶと、破帽を頂き、角帯をつけ、革靴をはいた巨眼の大鬼が現れ、小鬼をとらえ、食べ殺した。
 名を問えば、大鬼は「鍾馗」と名乗った。以前官吏任用の試験に応じて落第し、痛憤して自殺したが、帝が鍾馗を手厚く葬り、及第の扱いをしてやったのに感じ、鍾馗は「天下のために悪鬼を退治する誓いを立てた」と申し述べ消え去った。
 夢からさめると病気はすっかり回復していた。それを当世第一の画家、道玄に伝え夢に見た鍾馗の画像を描かせた。
 以来この画像を疫病よけや、魔よけの守り神としたという。


≪ 日立連合ねぶた委員会 2007年の大型ねぶた紹介 に組・東芝 ≫
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