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あおもり市民ねぶた実行委員会

地蔵菩薩 閻魔王「嘆願」

作: 京野 和鴻





閻魔は、人類最初の死者として冥界に入り、その支配者として死者の生前の罪を裁く王であり、十王信仰では裁判長である。
死者の審理は、通常七日毎に七回行われ、死者の減罪を嘆願する行事が仏事の法要である。
また、仏教では地蔵菩薩と同一の存在と解され、地蔵菩薩の化身ともいわれています。
地蔵菩薩が閻魔となった時の形相は、人々を愛しているからこそ、あえて心を鬼にしているのです。
閻魔王は、罪人を地獄に送ること、すなわち他者に苦しみを与えることは閻魔王としても罪であり、罪人と同じ苦しみを日に三度受けるそうです。
真の地獄の苦しみを知っている閻魔王の願いは、全ての人々が悪事をなさず、良い行いだけをすることです。
このねぶたは、地獄の鬼、鬼卒と護法神の仁王を引き連れた地蔵菩薩閻魔王が、現世の救済のため現れた場面です。


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