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青森市PTA連合会

吉備津彦命・温羅を退治す

作: 内山 龍星




 渡来した百済の王子温羅は、目は狼のように輝き、性格は荒々しく凶暴そのものであった。
 温羅は、新山(岡山県)に城を築き都へ向かう船や女子を襲っていたので、人々はその居城を鬼の城と呼び恐れおののいていた。
 都の朝廷は、名のある武将を遣わして討伐しようとしたが、変幻自在ですばやい温羅を討伐できずに都に逃げ帰る有り様であった。
 そこで、朝廷は武勇の誉れ高い吉備津彦命を派遣した。命は吉備の山中に陣を構えて戦いに挑んだものの苦戦した。しかし、時を得て一度に二本の矢を射ると、一つの矢が温羅の左目に突き刺さった。温羅はワニに変じ逃げようとしたが、命は鷹となって追いかけた。
 そして、温羅は捕まりそうになると今度は鯉に姿を変え逃げ込んだが、命は鵜に変化し温羅を噛み上げ、ついに捕まえ討伐した。


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