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青森自衛隊ねぶた協賛会

那須与一

作: 有賀 義弘




 平家と源氏は屋島合戦での激戦の後、両陣睨み合ったまま休戦状態に入った。
 時は夕刻、春の残照がキラキラと海を金色に染める頃、平家の船団からするすると一艘の小舟が抜け出し横ざまに止まった。目を凝らせば舳先に立てられた長竿の先端に深紅の扇が挟み込まれている。
 平家の挑戦に応えるべく、義経軍から弓の名手として名高い那須与一宗高が選ばれた。
 馬を海に乗り入れた与一は心を鎮め矢を放つ。
 矢は見事命中、金泥の日の丸が描かれた深紅の扇がはらりと海上に落ちた。
 一幅の絵のような美しい光景と与一の妙技に、敵の平家は船端を、味方の源氏は箙をたたいて誉めそやした。

 矢を見事命中させ、与えられた任務を完遂し、両軍から褒め称えられた与一に我々第9師団の姿を重ね、国際社会、国民はもとより、地域の方々からの信頼を 確立し、防衛任務をはじめ災害派遣、国際平和協力等あらゆる任務を完遂し、国民の負託に応える決意を表すものであります。


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