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日本通運ねぶた実行委員会

草薙剣

作: 柳谷 優浩




 草薙剣は、もとの名を天叢雲剣といい、「三種の神器」の一つに数えられ、皇位継承者の証といわれている。
 素戔嗚尊が八俣の大蛇を退治したときに、その尾から出てきたといわれる剣で、神剣として天照大御神に献上された。後に日本武尊が東国に出征の際、叔母にあたる倭姫命からこの剣を授けられ、困難を脱したといわれる。
 日本武尊が駿河の国に出征したときのことである。この国の賊達は日本武尊に従う様子を見せて、だまし討ちを考えていた。賊達は尊を広い野原に連れ出し、 「この野原の真ん中に沼があります。そこにすむ神は、非常に乱暴者です。あなたの力で沼の神を退治し安心して暮らせるようにしてください」と嘘を言った。 尊が沼を進んでいくと誰もいなくなり、火の手があがり、熱さと煙でもうだめかというところを、この剣により草を刈り、火をつけ、その火は霊験の炎となり危 機を脱し、その後、尊は見事に東征を成し遂げた。この出来事から天叢雲剣は、草薙の剣と呼ばれ、困難を打ち砕く道具といわれている。
 ねぶたは、困難に立ち向かいながらも、知恵をしぼりながら、苦難を乗り越える様をあらわしたものである。


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