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青森自衛隊ねぶた協賛会

児雷也

作: 有賀 義弘




 肥後(ひご)(こく)で栄えた豪族の遺児である尾形(おがた)(しゅう)()(ひろ)(ゆき)は、越後(えちご)(みょう)香山(こうさん)に棲む蝦蟇(がま)の精霊・仙素(せんそ)道人(どうじん)から蝦蟇の妖術を授かり児雷也じらいやを名乗る。

 のちに家再興(さいこう)のため各地で妖怪や悪人を懲らしめるなど活躍し、やがて管領家(かんれいけ)から宥文(ゆるしぶみ)を受け悪人を伏滅(ふしめつ)する志を固める。

 蛞蝓(なめくじ)の妖術を操る美女・綱手(つなで)を妻とし、蛇を操る宿敵の悪賊・大蛇おろちまると蝦蟇・蛇・蛞蝓の三すくみの妖術乱闘を繰り広げる。

 児雷也豪傑譚(ごうけつものがたり)は、歌舞伎や映画、講談、浮世絵から漫画に至るまでさまざまな媒体に登場し、また大きな影響を与えつづける永遠のヒーロー・児雷也の活躍を複雑かつ怪奇に絡み合う筋立と、遠大(えんだい)かつ雄渾(ゆうこん)なスケールの中に描き出している。

 このねぶたは、飛行術を駆使し、宿敵・大蛇丸と戦う児雷也の勇姿をねぶたに現したものである。

 


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