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(株)ダックビブレ青森ビブレ

元寇

作: 北村 明




一二六〇年、ジンギスカンの孫、クビライが大帝国の王に即位してから遂に蒙古は、中国全土をその手中におさめた。一二六八年、蒙古国書が初めて大宰府に到着したものの、日本側は返書も送らず元の皇帝、クビライの要求を無視した。

一二七四年十月、元と高麗の大軍は、対馬、壱岐を占領し、博多湾から上陸した。かくして、おしよせた文永の役である。日本軍は長槍と弓と太刀で日没まで死力を尽くして戦ったが、思いの他強い短弓と、毒矢、鉄砲のような最新武器と戦術の相違で全く勝ち目はなかった。
ところが、その夜、突然の大嵐となり、一夜にして元の船を沈めてしまったのである。

二度目の遠征は、それから七年後のことであった。弘安の役という。東路軍、江南軍を合わせると十四万にもなる大軍である。ところが、またも台風に合ってしまう。蒙古の船団はその七、八割を失い、日本軍に追いまくられて逃げ帰ったのである。

ねぶたは文永、弘安の両戦に活躍した肥後の竹崎季長の奮戦の場面を描いたものである。


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