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JRねぶた実行委員会

孫悟空 閻魔庁を騒がす

作: 竹浪 比呂央





 花果山(かかざん)の石から生まれた石ざるは、さるの群れの中からぬきん出て、谷川の水源にあった水簾洞(すいれんどう)を発見し、全群の王となって暮らしていた。
 ある日、この世には「死」があるということを知って悲しみ、不老長生を求めて、仙人に弟子入りする。そして、このとき「孫悟空」という名を授かり、修業を積んだ。
 「七十二の変身の術」と「きんと雲」を乗りこなす力を得、さらには、「如意棒(にょいぼう)」という武器も手に入れた。
 ところが、ある時、閻魔帳に自分の寿命が記(しる)されている事を知った孫悟空は、怒り心頭で地獄に乗り込むのだった。
 後に、斉天大聖(せいてんたいせい)と号し、天界でも大暴れする孫悟空だが、お釈迦様に捕らえられ、五行山(ごぎょうざん)に閉じ込められてしまう。こ れが、三蔵法師玄奘(さんぞうほうしげんじょう)によって救われ、以来、そのお供となって天竺(てんじく)への旅が始まるのである。
 ねぶたは、孫悟空が「自分の命は終わらない、不死身なはず。」と閻魔大王に挑んで地獄で大暴れする場面である。


≪ あおもり市民ねぶた実行委員会 2004年の大型ねぶた紹介 (社)青森青年会議所 ≫
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