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青森市役所ねぶた実行委員会

川中島の合戦

作: 穐元 鴻生




 戦国時代、北越を支配する上杉謙信(うえすぎけんしん)と、甲州信濃を統一した武田信玄(たけだしんげん)は、領地をめぐる激しい攻防を繰り返し、十二年にわたり激戦を展開した。
 永禄四年(1561年)、両軍最後の決戦とすべく臨んだ戦いが世に名高い「川中島の合戦」である。
 謙信三十二歳、信玄四十一歳のこのとき、両軍合わせ八千名を超える兵が戦死し、血で血を洗う大戦であったと後世に伝えられている。
 武田軍の奇襲の裏をかき、深く立ち込める朝もやの中、武田陣営に切り込んだのは上杉軍勢であった。しかし、別働隊の到着により数で勝る武田勢に背後を突かれ、戦況は一変する。
 「風林火山」の甲州軍旗が揺れ動く中、謙信は千曲川を渡り、信玄に三太刀切りつける。その刀を、信玄が軍配(ぐんばい)で受け止めたという伝説の場面を表現したのがこのねぶたである。世に語り継がれる謙信と信玄の一騎打ちである。


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