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私たちのねぶた自主製作実行委員会

天明卯辰梁

作: 私たち一同




 「天命うだでやな」と云う言葉を連想させるこの「天明卯辰梁」や「天明凶荒録」「飢歳凌鑑(きさいりょうかん)」「天明卯辰日記」などなど全国で百万人 近い餓死者が出たと伝えられているこの天明の大飢饉における津軽と南部の記録によると、津軽では岩木山の噴火(ふんか)や連年の天候不順による大凶作と藩 の長年の江戸における華美な交際による借財と失政による人災が重なり、天明三年(卯年)四年(辰年)で餓死者八万千七百余人、南部ではその年天候不順によ る大凶作と醤油(しょうゆ)の急激な需要による大豆の連作障害、そして失政により餓死者九万人と伝えられています。(双方とも餓死者のみの人数)青森では この時期さらに二度の大火が重なり大惨事(だいさんじ)になっています。
 天災に人災の重なった未曾有(みぞう)の大飢饉は、盗賊(とうぞく)をはびこらせ心優(こころやさ)しき人を鬼と化し人肉を食らわすに至らし良識有る人を自殺へと追いやってしまったようです。
後世に生きる私たちは前例に学び、せめて人災の重なる事の無きようにこのことを祭りたいものである。


≪ 消防第二分団・アサヒビール 2002年の大型ねぶた紹介 青森市役所ねぶた実行委員会 ≫
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