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(社)青森青年会議所

羅城門

作: 内山 龍星




平安京(京都)の南端に正門である羅城門(または羅生門)があった。平安京がおとろえると共に、この門もしだいに荒れ、盗賊が住みつくようになった。平安 朝後期のころ、鬼が通りがかりの人を捕えて食べるという噂が立った。源頼光の命をうけ、渡辺綱が羅城門へ一騎で向かった。雨降る夜、後方から声をかけられ た。見れば美しい女で五条まで帰るのだが、送ってもらえないかという。承知して馬を引くと、美女は鬼と変し、かぶとに手をかけた。綱はあわてず、鬼の腕を 斬りはらった。「腕は七日間あずけておくぞ」といい捨て、鬼は立ちさった。ある夜、屋敷に養母が訪ねて来たので家の中へ招き入れると鬼の腕を見せてくれと いうので止むをえず、箱のふたをあけると、養母は鬼の姿に変え、腕をつかみ屋敷外へ逃げ去ってしまったという。


≪ JRねぶた実行委員会 2004年の大型ねぶた紹介 青森県板金工業組合 ≫
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