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青森県板金工業組合

托塔天王 晁蓋

作: 北村 蓮明




揮郁城県
鉄天王晁蓋(てってんおうちょうがい)、中国伝奇小説『水滸伝』に登場する人物で身体中に刺青(いれずみ)を施し、王倫(おうりん)に次いで梁山泊の二代目の首領となった英雄である。
鄆城県(うんじょうけん)下に、東渓村(とうけいそん)、西渓村(せいけいそん)の二村があり、西渓村に鬼(妖怪)が出て人々を悩ましていた。旅の僧侶が青石(あお いし)の宝塔を建立(こんりゅう)し鬼を追い払うと、今度は晁蓋の住む東渓村に鬼が現れるようになった。怒った晁蓋はある夜、その大きな石塔を一人で軽々 とかかえ上げ東渓村に移し換え、鬼を追い出したのである。
「塔を托(たく)しさまと、財を人に施すこと毘沙門天の利益(りやく)に似たり」と、この時以来、晁蓋は人々から托塔天王とあだ名されるようになった。托塔天王とは毘沙門天の別称である。


≪ (社)青森青年会議所 2004年の大型ねぶた紹介 に組・東芝 ≫
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