青森市ＰＴＡ連合会

空海

作: 柳谷　優碩

空海の思想によるところ、人類は一人の例外もなく、宇宙と胴体である。しかも、自然環境である草木も国土も、残らず宇宙の姿であり、はたらきである。したがって、自然観も人間観と離れたものではない。人間も自然も、なにもかも、宇宙そのものである。

近年、産業や工業の発展にともなう環境破壊が問題になっているが、その限度についてはどこで一線を画すか、難しい。しかし、空海の主張するように、人間と自然を含めて、地球も宇宙も、一つの総合的な有機体と受けとめていくことが要求されるのではないか。人体についていえば散髪や爪切りなど、捨てながら調整する場合もあるように、自然界もある程度の調整が必要かも知れないが、この地球を、自然を、おおがかりに破壊することは許されるべきではない。

人類共通の、「地球上の生き物共通の、臓器である体外環境」を、守っていく必要に今迫られているのでは、無いでしょうか。

空海六二年の生涯を知り、いかなる価値を求め続けたのか、と考えた時に、その努力は、人間が存在する限り、光をかかげ続けてくれるように思います。

ねぶたは、空海が、中国より密教の教えを、日本に持ち帰る場面を表したものです。

≪ に組・東芝

2001年の大型ねぶた紹介

日本通運(株)ねぶた実行委員会 ≫