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NTTグループねぶた

義経 千本桜

作: 福井 祥司




 源頼朝(みなもとのよりとも)に追(お)われ九州(きゅうしゅう)へ落(お)ちる義経(よしつね)から形見(かたみ)に初音(はつね)の鼓(つづみ)を 託(たく)された静御前(しずかごぜん)は、泣(な)く泣(な)く別(わか)れた途端(とたん)、鎌倉方(かまくらかた)の追っ手(おって)、逸見藤太 (はやみのとうた)に捕(とら)われてしまった。
 ここに忽然(こつぜん)と現(あらわ)れた義経(よしつね)の家来(けらい)、佐藤忠信(さとうただのぶ)が逸見藤太(はやみのとうた)たちを散々(さ んざん)に蹴散(けち)らして静御前(しずかごぜん)を救(すく)い、その道中(どうちゅう)のお供(とも)をすることになるが、実(じつ)はその忠信 (ただのぶ)は初音(はつね)の鼓(つづみ)に張(は)られている1000年(ねん)生(い)き続(つづ)けてきた狐夫婦(きつねふうふ)の皮(かわ)を 慕(した)ってやってきた子狐(こぎつね)の化身(けしん)であった。
 この図(ず)は、歌舞伎三大名作(かぶきさんだいめいさく)の一(ひと)つ義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)『伏見稲荷鳥居前(ふしみいなりとりいまえ)』の場面(ばめん)である。


≪ ヤマト運輸ねぶた実行委員会 2004年の大型ねぶた紹介 青森パナソニックねぶた会 ≫
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