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東北電力ねぶた愛好会

北の守り神 毘沙門天

作: 穐元 鴻生




 毘沙門天(びしゃもんてん)は、須弥山(しゅみせん)の中腹(ちゅうふく)で北(きた)を守(まも)る神(かみ)とされ、東(ひがし)の持国天(じこく てん)、西(にし)の広目天(こうもくてん)、南(みなみ)の増長天(ぞうちょうてん)とともに四方(しほう)を守(まも)る四天王(してんのう)といわ れています。

 七難(しちなん)を避(さ)け、七福(しちふく)を与(あた)える北方守護(ほっぽうしゅご)の神仏(しんぶつ)である毘沙門天(びしゃもんてん)は、 仏教(ぶっきょう)とそれを信(しん)じる人々(ひとびと)を守る四天王(してんのう)の一人(ひとり)であり、憤怒(ふんぬ)の相(そう)に唐(とう) の武人装束(ぶじんしょうぞく)をまとった勇壮(ゆうそう)な姿(すがた)で、手に宝塔(ほうとう)を持(も)ち、戦(いくさ)においては、不空三蔵(ふ くうさんぞう)の祈祷(きとう)で現(あらわ)れた毘沙門天(びしゃもんてん)が敵軍(てきぐん)を四散(しさん)させた。

  日本(にっぽん)では戦闘(せんとう)の神(かみ)として信仰(しんこう)を集(あつ)め、南北朝時代(なんぼくちょうじだい)の楠木正成(くすのきまさ しげ)や自分(じぶん)のことを毘沙門天(びしゃもんてん)の生(う)まれ変(か)わりだと信(しん)じ、丸(まる)に毘(び)の字(じ)をかたどった戦 旗(いくさはた)を使用(しよう)した上杉謙信(うえすぎけんしん)など武人(ぶじん)たちの厚(あつ)い信仰(しんこう)を得(え)ています。


≪ JRねぶた実行委員会 2005年の大型ねぶた紹介 (社)青森青年会議所 ≫
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